バケツ

こころの中にバケツがあります。

つらいことや悲しいこと、我慢が入るバケツです。

バケツがあふれるときが心の限界です。

もう頑張れません。

つらいことや悲しいことがたくさんあっても、

うつにならない人はたくさんいます。

多分、人それぞれバケツの大きさと、中身が溜まるスピードが違うのだと思います。

わたしはバケツが小さいのか中身が多いのか

とにかくあふれてしまったようです。

休養すると中身は減るのですが、

自分を抑えたり嫌だと思うことを無理して続けていると

またバケツがあふれてしまいます。

そしてまた休養が必要になる。

この繰り返しです。

悲しいことに

一度バケツがあふれると休養しても中身は空にはならないみたいです。

中身が少し減るだけ。

だから少し無理をするとすぐにあふれる。

バケツがあふれるときは本当につらいです。

こころが完全に折れて、もう前に進むことができない。

もう頑張れない。生きることがしんどい。

バケツの中身が少し減ってはまたあふれる、を繰り返していたら

わたしは人と関わることがとても怖くなってしまいました。

だから心が許せる限られた人としか関われなくて

世界がとても狭いです。

うつの治療をはじめて受けたとき、

バケツはまた空になる。うつは完治すると思っていました。

でもそれから約15年。

バケツが空になることはなく、うつを繰り返しています。

きっと、こうやって一生付き合っていかなければならないのでしょうね。