鬱で引きこもり主婦が在宅で収入が得られるかやってみた

生産性ゼロ。生きてるだけで大迷惑。から抜け出したい

人の日記を読む母

わたしの母は

人の日記を勝手に読む人だった。

 

小学生の時

日記を書いていた。

クラスの好きな子のことも書いていた。

 

というか

日記なんて書くのはほとんど好きな子のことだよね。

 

ある日学校から帰ったら

母の機嫌がすごく悪かった。

 

「あんた、〇〇君が好きなんだって?

誰が好きとか嫌いとか

そんないやらしいことばっかり考えてるの」

 

怒られた。

 

顔から火が出るくらい恥ずかしかった。

 

しばらく日記は書かなくなった。

 

しばらく経つと

性懲りもなくまた書き始めた。

可愛い日記帳に日記をつけるってことに

憧れがあったんだよね。

ドラマとかよくそういうシーンを見たりして。

 

今度は

机の鍵がかかる引き出しに日記帳をしまうようにした。

 

ある日帰ったら

母の機嫌がとても悪かった。

 

「なんで引き出しに鍵をかける必要があるの。

親に言えない何かやましいことがあるんでしょ。」

と言われた。

 

目の前で鍵を開けさせられた。

「隠すってことはいやらしいことでも書いてるの」

日記帳を見られた。

 

「勉強もしないでこんなことばっかり考えてるの。

いやらしい。」

 

怒られた。

鍵をかけていたことにはカンカンだった。

 

隠し事をしたわたしは悪い子なのだ。

悪いことをしたから怒られたのだ。

 

日記を読まれたことはものすごく恥ずかしかったけど

それどころじゃなかった。

泣いて謝った。

 

「もう二度としません」と約束した。

 

引き出しの鍵は没収された。

 

「親に隠し事は一切許さない」

「子供部屋のドアはいつも開けておくこと」

という決まりになった。

 

手紙やラブレターをもらったら

母に見せないといけない。

隠しておいてもどうせ見つかる。

 

ラブレターを書く子は

「いやらしい子」だから

相手にしてはいけないと言われた。

 

「まさか返事なんて書こうと思ってないわよね」

 

「まさかあんたもラブレターなんてあげたりしたことないでしょうね」

 

子供のくせにそんなことばっかり考えていやらしい。

そんなことのために学校に行っているんじゃない。

そんなひまがあったら勉強しなさい。

 

それからも

可愛い日記帳を買っては

日記をつけたけれど(いつも続かなかったけど)

誰に見られてもいいことしか書かなくなったし

書けなくなった。

 

母の機嫌を損ねないのはどういうことか

機嫌が良くなるのはどういうことかを考えて書く。

 

変なの。

日記の意味ないよね。